この世で最もしてはいけない悪は、強盗でも殺人でもない。
他の人を悪の道に誘うこと、だ。
それの逆として、贖罪とは、自分の過ちに気付き、他の人に同じ罪を犯させないようにすることではないか。
心から訴える。体を張ってでも止める。時には傷つけることも傷つくこともあるだろう。
だがそれが贖罪なのだ。
他人を恐喝して捕まった有名人がいるが、罪を認めたなら贖罪としては他の誰かが同じ過ちを犯さないよう啓蒙していかなければいけない。
人を脅すということはどういうことか、何が悪かったのか、しない方がいい理由は何か、きちんとロジカルに、エモーショナルに説明をして、他の人が同じ陥穽に落ちないようにしなければいけない。
同じ過ちを他の人にもしてほしくない、というのは人間の根源的な優しさであると思う。
そういった人種のみが生き残ってきたので今の人類だ。
他の人に優しくあれ、と言っているわけではない。時に厳しくあって欲しい。
殴ってでも止めるべき時がある。
自分が損を被る時もある。
他人から非難されることもあるかもしれない。
ただ贖罪の気持ちがあるのなら甘んじて受け止めよう。
罪は消えないが、他の人とそういう関わりを持つことは自分自身を大きくしてくれる、と思う。