面白い。
去年読んだ本のなかで、ある心理学者が「共感」の危険性を指摘してました。共感はスポットライトである。対象者だけを明るく照らし出すが、その周囲は暗闇で、何があるのかまったく見えないのだ。
共感する、ということはそういうことだろう。
犯人に共感してしまうストックホルムシンドロームなども同じことだろう。
共感されたい、したい、という欲望は誰もが持つものだと思うが、ちょっと客観的にそんな自分を見てみる必要もあるようだ。
自分の親、子供など、あまりにも共感しすぎるあまり、どうしようもなく周りが見えなくなってしまう・・どのようなことでも、良い面も悪い面もある。
そんなバイアスがある、と知っているだけでも、自分はその陥穽にはまらないように気をつけることができるだろう。