おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

北風と太陽

自分で自分の成長を制限してしまうのは人間だけである。

木が「自分の成長はここまでにしておこう」と成長をやめたりしない。

というようなことを昔良く聞いていたオーディオブックで言っていたのを思い出す。

 

 

自分が成長するには一体何が必要だろうか?

木が成長するためには、雨、太陽、土。それぞれがバランス良く与えらていないと駄目だろう。

人間が成長する時に太陽となるのは、やはり目標であったり、ロールモデルであったり、背中を押してくれる存在であったりするかもしれない。ぐんぐんと上に伸びていくイメージである。

 

人と人との関係というものに、これが該当するのではと考えた。

知らず知らずのうちに自分の成長を促してくれる人というのはいるものである。そんな人との関係を深めていきたい。願わくば自分が相手のとってもそういう存在でありたいと思う。

 

北風と太陽という寓話で言えば、上記のような太陽のような人とは違い、北風のような人がいるものである。

相手を変えてやろう、自分の思い通りに動かしてやろう、という意識の人間である。

そういう人といても出来るのは成長でなく、制限だろう。自分はここまでの人間だ、という諦めとともに、理想とは違う形に剪定されていく。

自分が相手をコントロールしないように気をつけているのもこのような思いからである。

 

太陽のような存在を求めるとともに、自分も誰かの太陽でありたい。