おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

インデックス投資のパフォーマンスを上回るのが難しいなんてとんでもない!

動画の中で田端氏はこういう旨を仰っている。

素人が頑張っても、いや、プロの投資家であっても、インデックス投資のパフォーマンスを上回るのは難しい、と。

私はこの意見に賛成しつつ反対である。

素人が頑張ってインデックス投資でなく、個別株などやろうものなら、パフォーマンスがインデックスを上回るどころでなく収支はマイナスになる。

インデックスを買っておけば(均せば)毎年5~7%は勝てるというのに、個別株なんてやっていたら年-20%とかが普通の個人投資家である。それはマシなほうで信用取引やx2、x3などのレバレッジETFなんて買っている人は退場する。

いや、私は株で含み益が出てる!という人は投資経験2〜3年ぐらいの人がほとんどだろう。

市場が調子が良い時は勝てる時もある。しかしそれでも負ける人もいる。当たり前である。市場全体の調子が悪い時の個人投資家なんて悲惨のひと言である。

 

誰かが売ってくれるからあなたが株を買えるのだし、あなたが株を売りたい時は買ってくれる人が必要だ。誰もが勝ったり負けたりしており、本気で自分のお金や会社のお金、資産家の資金を突っ込んでいるのだ。素人の個人投資家などが自分の思惑で勝てると思う方がどうかしている。

 

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金融庁が昨年11月に公表した報告書によると、金融機関を通じて投資信託などを購入した顧客の中で、2020年3月時点の損益がプラスになっている人は30%で、残りは損益がマイナスになっていることが分かりました。ネットでは「あまりにもひどい」といった声も上がっているようですが、投資の世界をよく知る人にとっては、特に驚くようなことではありません。

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①投資家の7割は通算損益でマイナス。通算損益平均額はマイナス525万円
投資信託の平均損益率はマイナス30.7%
株式投資家の7割は失敗し、半値以下に

 

もちろん、個人投資家が勝っている時もある。それは市場全体が勝っている時である。

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運用成績がプラスの結果になったと回答した人は全体の72.2%で、マイナスの結果になったと回答した人はわずか11.3%でした。

2021年はS&P500が約27%上がった年である。ほとんどのタイミングで買って2、3ヶ月寝かしておけばプラスになっていた。そんな年でどうやったら10%の人が負けてしまうのだろうか。

 

「この株が今熱いらしいぞ」という話に飛びついて、「この株は今が底に違いない」と買った株は二番底があり、「もう株価は天井だろう」と売った株は新値を更新。

よくわからない自分の理屈だけで売り買いをし、少しの値幅で利食いをして、下がった株は塩漬けする。

 

そんなものである。

 

結局ほとんどの人が株式投資を辞めるか、インデックスだけにしとこ、配当株だけコツコツ買お、となる。

 

投資ブーム!というと聞こえはいいが、つまりブームが去ると投資家が減るということだ。儲かっていたら投資は続けるだろう。損した人が辞めていく。

 

かくいう私も損をしてきた。しまくりである。なので一時期投資などやっていなかった。

その間も投資信託は積み立てて買っていたりした。色々分散投資をしていた。「やはりコモディティだよな!」と思って買っていた投信もある。そんなコモディティ投信が今どういう値なのか、気になる人は調べてみるがいい。

 

少し再開しようとしてコロナ前のZoomやLyftIPO付近で買って痛い目を見た。

 

2021年に散々売ったり買ったりして、最終的には+3%ぐらいだった。これなら年初にインデックス買って放置でよかったのではないか。しかもそのプラスは今欲しい銘柄ないなあ、という時にVTIやVTを買っていた分で得たプラスだ。

 

そんな私もインデックス積み立て分は大きく勝っている。

当たり前だ。

私の意思で売り買いしていないからだ。

 

もう私のような投資家はインデックス一本で行くべきなのだろう。

これから投資を始めるという人は、この話を他山の石として欲しい。

しかし痛い目に遭わないと人間というのは学習しないものである。まずは十分な余力を残して少ない余剰資金で痛い目に遭おう。そして学ぼう。投資家人生は長い。

 

私?私は資産の7割を米ドルに突っ込んでいるし、エヌビディア株も当然持っている。ビットコインだってあるぞ。

だってこれはもう趣味だから。趣味というのはお金がかかるものなのだ。