ポケモンスリープは未だに続けている。
睡眠時間はあまり変わらない気がするが、それでも寝る前に携帯を触りにくくなったのはいい。
いわゆるソーシャルゲームのあるあるでキャラクターに属性が付いている、というのがある。
火・水・土・風・光・闇
みたいなやつだ。
同じ戦闘力100のカードでも、火属性のものと水属性のものは価値が違う。強さが100だから1つだけもっていればいいかというとそうではなく、用途が違うのでどちらも必要になってくる。
ポケモンスリープでは、取得するきのみ、食材がこの属性の代わりにのようになっている。
ステージごとに必要なきのみが違うので、似たようなポケモンでもきのみが違えば(もちろん他の性能も違う)効率が変わってくる。
食材の組み合わせや、ステータスに関係する能力もあり、環境トップはこれ、とは確実に言えないし、最強デッキも入手・育成しにくい。
これは初心者にとっても自分が手に入れるポケモンが「弱すぎ」とは思いにくい仕様でもある。初心者が入りやすいのは運営ゲームのキモ。
基本一日一回の睡眠でしか経験値が入らない(かつアメという代替&課金手段もある)のもゲーム寿命を高めていい。プレイすればするほど寿命が短くなりすぎないのは運営ゲームとして大事な点だ。
IPもので運営型を作るとき、キャラクターに引っ張られてこういったあるあるの仕組み(属性3すくみなど)を排除してしまいガチだが、結局売り物を用意できないと運営できない。
ディズニーランドという箱だけあっても駄目で、中のお土産物屋では毎年、毎季節、新商品を出していかなければいけない。
ポケモンの属性、例えば「むし」とか「ドラゴン」というタイプでメインのメリットが変わる・・などとしてしまうと、2年後3年後新しい商材を作りたい!という時に、似たような能力ばっかりだからポケモンスリープだけの新属性を作るか!みたいなことが出来ない。本流にない「デジタル」属性を作りました!というわけにはいかない。
ところがきのみだったら、「新しいきのみを発見してくるポケモン」を既存のポケモンから作ることが出来る。
食材も新食材を簡単に作ることができる。
このシステムならIPものなのに新商材をいくらでも作っていける、というわけだ。
(ちなみにきのみが増え過ぎたら旧きのみを併合、オミットしてしまうのがよい)
こういったプランニングが出来るかどうかは大きい。
運営中でなく、開発中にしっかりとビジネスプランを考えておく必要がある、という良い例だ。
ポケモンスリープでいえばスキルはまだ調整が必要だと思うが・・ゲーム初期のうちにバランス度外視してスキルの数を増やしていったほうがよかったとは思う。
ナーフはできればしたくないが、どうしれもする時には使ったスキルのたねを返すなど、そういった運用まで最初から見通してシステムが作れるか?というのがプランニングのキモである。
何にしろ私の睡眠は多少なりとも改善されているので長く続けて欲しいサービスだ。