自由に売掛できないなんて!と怒っている客もいるというが、
そういうものである。
あなたは車に乗る時にシートベルトをするだろうか?
大体の人がするのではないだろうか。
「体を動かす自由度が奪われて運転しづらいから私はシートベルトをしない」
という人がいたらどう思うだろうか?
それはまあ個人の自由ですからしなくていいですよ、となるだろうか?
ならないからシートベルトするように、と交通法で義務化されているのである。
文明的な社会では馬鹿な人も守る必要がある。
馬鹿な人を自由にさせてはいけない、というのが文明社会なのだ。
これは誰にでも当てはまる。
自分が経験していない、あるいは歴史から学んでいないことには誰もが無知なのだから、他の誰かが守ってあげなくてはいけない。
そのほうが社会全体にメリットがある、とされている。
なので、そういった人を守るために規制が必要となる。
持っているお金以上の飲み食いをしたなら、それは無銭飲食である。
それが許されるような状況が増えてくるのであれば、道理が分からない人のために規制が必要となる。
「私は絶対に交通事故を起こさない」
そんな人にもシートベルト着用は義務となります。ご了承ください。
「わざわざ薬局に来るのが面倒からこの風邪薬買い溜めできないのかしら?不便だわ」
できません。ご足労願います。
あなたは悪くないかもしれない。
しかし他の人のために我慢が必要なことはごまんとある。
そうやってより良い世界を作ってきたのだ。
世の中は変わっていく。
あなたも優しい世界を作るのに一役買っているのだ。
情けは人の為ならず、損して得取れ、というのはこういうことである。