おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

自分のことを馬鹿だと言ってたら、本当に馬鹿になる

自分のことを馬鹿だなどと言ってはいけない

なぜか?

その理由は、自分を卑下する必要はない、だけで十分だ。

 

だが、どうしてもそんな卑屈な言葉が口をつく人もいるだろう。

そんな人のためになぜ自分のことを馬鹿だアホだブサイクだなどと言ってはいけないかを説明しておく。

 

そもそも、あなたを愛する人やこれからあなたを愛するであろう人のために言ってはいけない。あなたが愛する人が、その人自身のことを「私って馬鹿だから・・」などと言っていたらどう思うだろうか?「そうだね、馬鹿だね」とは思わないだろう。なんでそんなこと言うの?と悲しくなるはずだ。もしあなたが愛を理解する人間であれば、自分のことを馬鹿と言ってはいけない

 

そして、もう1つ。

あなたの周囲があなたを馬鹿だ馬鹿だと常に言っていたら、あなたは自分のことを馬鹿だと信じてしまうだろう。子供の頃から親に馬鹿だ、お前は可愛くないなどと言われて育った人間がどうなるか、想像はつくだろう。

他人に言われてもそうなるのだから、尚更自分でそんな声を自分にかけるべきではない。自分のことを馬鹿だと言っていたら本当に馬鹿な行動を取ってしまう。なので自分のことを馬鹿だと言ってはいけない

 

最後に、これは私が一番気にしていることなのだが、あなたより馬鹿な人が必ずいる、ということである。

何を持って馬鹿とするか、などは絶対評価がない。あなたが出来ることが出来ない人がいる。あなたが分かることが分からない人がいる。男性なら空間把握能力に優れいてるだろうし、女性なら共感力に優れている人が多い。これで異性をお互い馬鹿にできるのだろうか?

あなたが会社で成績も悪く、ミスも多く、上司に叱責されているとしよう。「俺は馬鹿だ」と思うかもしれないが、そもそも会社に就職できているだけですごい。それすら出来ない人もいる。私も今でこそ会社員然としているが、無職・フリーターで過ごしてきた。

あなたが「俺は馬鹿だ」と言ったら、昔の私のような人たちがこう思わないだろうか。「お前が馬鹿なら、俺はなんなんだ?大馬鹿か??」と。

 

私はいわゆる中年の世代だが決して自分のことをオジサンとは自称しない。私が自分のことをオジサンと呼んだら、私より年上の人が「おいおい、お前がオジサンなら、俺はなんだ?ジイサンか?(怒)」となるだろう。当然である。

今はとても痩せているが昔は太っており、どうしても自分の容姿に自信が持てないという女性が「正月太りした。ヤバい。ダイエットしないと」と言っていたら周りの女性は殺意が芽生える。「また出たよ、こいつのマウント」と思われてしまうだろう。仕方ないことだ。

 

誰だって自分を卑下したくなる時はあるものだが、周りの人の気持ちを考えなければいけない。あなたがそんな優しい人であるならば、自分のことを馬鹿だと言ってはいけない

 

以上が理由である。納得いただけただろうか?

自分にかける言葉は前向きに、自分を親友だと思って声掛けして欲しい。