おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

ロジスティクス重視のマネージャーだった

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昔リーダー的だったり部長的だったりした時、何を重視していたかというとロジスティクスである。

戦力や資源が無事に戦地を辿り着けなければ戦闘には勝てない。

 

会社で言えば、社員がちゃんと職場に来ることである。

 

馬鹿にするなかれ、まず職場にきちんと来ることがもっともキーファクターである。

上司とウマがあわない、仕事にやり甲斐が感じられない、残業が多い、などという仕事の悩みすら会社に来ないことには始まらない。(もちろん今はリモートワークの時代だが・・私も在宅勤務です)

 

ちょっとプライベートに干渉しすぎ!という向きもあるかもしれないが、転びそうな人には手を差し向けるのが社会である。会社とは社会の縮図であるからして、資源が飛びそうな時には深夜でもロープを張りにいかねばなるまい。

 

北海道から転職で東京にやってきた朴訥な青年には「引っ越し祝い持っていくから!」と行ってどんな場所に住んでいるかを確認しにいった。

初めて東京で一人暮らし、という若者がとんでもなく劣悪な環境に住んでしまうのを何度も見たからである。(高速道路の真横のマンションに住んでしまって「寝れません(泣)」という人がいたりした)

雑談をしていてマクドナルドとカロリーメイトだけで生活している若者がいれば、住んでいる街まで行って健康的な外食に連れていったりした。もちろん部屋にもお邪魔した。

 

泥臭くてやり過ぎ感はあるかもしれないし、誰もが出来る、されるべきことではないかもしれないが、これを成立するためにも1on1などの雑談、プライベートも話せる雰囲気の醸成が必要だと思う。

 

メンバーをリソースでなく人間として見たい、という希望が私をそうさせるのかもしれない。

時代がもう一周して、労働者としての権利がとても有利になった時代には、家族的に付き合いが求められるという風に変わっていくだろうと思う。

 

一応書いておくが、社内不倫などはこの真逆の行為なので、マネージャー諸君は自分の部下に手を出すことはしないよう、お願いしたい。