おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

幸せとは自分一人だけのもの

子供を自分の持ち物だと思ってしまうと、自分の幸せと子供の幸せは一致しているはず!という誤解に行き着いてしまう。
子供は自分とは別の人格であり、自分の幸せと子供の幸せは、全く異なる世界かもしれないという現実を受け入れられなくなる

子供には自分と同じ過ちを繰り返して欲しくない、という気持ちはよくわかる。

自分と同じ道を歩んで欲しいという気持ちもわかる。

でも自分と他人は別人格、ということをしっかりと分かっていないといけない。ただ同じ時代に生まれただけの、能力も、性格も、運命すらも異なる別の個体なのだ、と。

そんな人が思い通りに動いてくれないと自分は幸せになれない!というのは間違っていると分かるだろう。

親子に限らず、夫婦であれ友人であれ、自分が幸せになるためには、他者も特定の役割を果たしてくれないと実現しない、って設定自体が無理ゲー。
自分の思い通りに他者が動いてくれないと自分が幸せになれない、のでは、その他者はあなたのために自分の人生を犠牲にしなくちゃならなくなる。

自分が不幸せになるだけなら良い方で、大概の場合は相手の人生も不幸になる。

特に女性がそうなのではないかと感じる。とにかく真面目で、人生には正解と不正解があり、誰かの役に立ちたいと思っている女性・・こういった人は誰かの人生の犠牲者になりがちだ。

 

まず自分の幸せと他人とを無関係にしなければいけない。

ひどいあの人がいる→だから私は可哀想、という思考ではいつまでたっても幸せになれない。

雛鳥は殻を破って出てくるから幸せを掴める。もし殻を破らねばそこで人生は終わる。

まず自分一人の力で自分を幸せにするところから人生をスタートさせなければいけない。

 

他人と過去はコントロールできない。

自分と未来はコントロール可能だ。

 

コントロールできないものを操作しようとしたら失敗するのは目に見えている。

あなたがいくら急いでいたとしてもコックピットに行ってパイロットに「いつもより飛ばしてくれ」と言うわけにはいかない。

もっと他にあなたが出来ることがあるはずだ。

あなたが東大に入りたいからといって、東大のネガキャンを行なって受験倍率を下げよう、などとしても効果は薄いだろう。

頑張るところが違う。

 

自分が幸せを掴みたいのに、他人が変わってくれないと幸せになれない、というのではいつまでもゴールに辿り着けないだろう。

寝ないのは簡単

最近どこかで見た言説だが、寝ないのは簡単、ちゃんと寝ることが難しい、とあった。

まったく同意である。

寝ない自慢をする輩もいるこの世の中であるが、寝ないことなんて簡単だ。

睡眠不足で生活するのも容易。

やりたいことをやって夜更かしするなんて、自堕落人間の真骨頂。

睡眠時間を確保するために、早く寝ることこそ難しい。

 

酒を飲んだりタバコを吸う方が止めるよりも簡単だろう。

健康のためには寝ないといけない。そう分かっているのに寝られない。

 

行動を変えるためには、まず知識が必要となる、というのが私の自説である。

科学の時代、エビデンスを集めることが大事だ。

今ではGoogle検索だけでなく、生成AIを使って情報を集めることもできる時代になった。

毎日一回調べるぐらいでもいいのではないか。

そうやって知識を貯めていくと、行動が1つぐらい変えられるようになってくる。

夜遅くに携帯を見ないようになったり、カフェインを摂りすぎないようになったり、アルコールを控えるようになったり。

それが習慣になってきたらしめたものである。

 

寝ないのは簡単だ。だが難易度の高いことにも挑戦していこう。

 

 

インデックス投資のパフォーマンスを上回るのが難しいなんてとんでもない!

動画の中で田端氏はこういう旨を仰っている。

素人が頑張っても、いや、プロの投資家であっても、インデックス投資のパフォーマンスを上回るのは難しい、と。

私はこの意見に賛成しつつ反対である。

素人が頑張ってインデックス投資でなく、個別株などやろうものなら、パフォーマンスがインデックスを上回るどころでなく収支はマイナスになる。

インデックスを買っておけば(均せば)毎年5~7%は勝てるというのに、個別株なんてやっていたら年-20%とかが普通の個人投資家である。それはマシなほうで信用取引やx2、x3などのレバレッジETFなんて買っている人は退場する。

いや、私は株で含み益が出てる!という人は投資経験2〜3年ぐらいの人がほとんどだろう。

市場が調子が良い時は勝てる時もある。しかしそれでも負ける人もいる。当たり前である。市場全体の調子が悪い時の個人投資家なんて悲惨のひと言である。

 

誰かが売ってくれるからあなたが株を買えるのだし、あなたが株を売りたい時は買ってくれる人が必要だ。誰もが勝ったり負けたりしており、本気で自分のお金や会社のお金、資産家の資金を突っ込んでいるのだ。素人の個人投資家などが自分の思惑で勝てると思う方がどうかしている。

 

www.asahi.com

金融庁が昨年11月に公表した報告書によると、金融機関を通じて投資信託などを購入した顧客の中で、2020年3月時点の損益がプラスになっている人は30%で、残りは損益がマイナスになっていることが分かりました。ネットでは「あまりにもひどい」といった声も上がっているようですが、投資の世界をよく知る人にとっては、特に驚くようなことではありません。

sogohorei-books-wealthinvest.com

①投資家の7割は通算損益でマイナス。通算損益平均額はマイナス525万円
投資信託の平均損益率はマイナス30.7%
株式投資家の7割は失敗し、半値以下に

 

もちろん、個人投資家が勝っている時もある。それは市場全体が勝っている時である。

www.a-tm.co.jp

運用成績がプラスの結果になったと回答した人は全体の72.2%で、マイナスの結果になったと回答した人はわずか11.3%でした。

2021年はS&P500が約27%上がった年である。ほとんどのタイミングで買って2、3ヶ月寝かしておけばプラスになっていた。そんな年でどうやったら10%の人が負けてしまうのだろうか。

 

「この株が今熱いらしいぞ」という話に飛びついて、「この株は今が底に違いない」と買った株は二番底があり、「もう株価は天井だろう」と売った株は新値を更新。

よくわからない自分の理屈だけで売り買いをし、少しの値幅で利食いをして、下がった株は塩漬けする。

 

そんなものである。

 

結局ほとんどの人が株式投資を辞めるか、インデックスだけにしとこ、配当株だけコツコツ買お、となる。

 

投資ブーム!というと聞こえはいいが、つまりブームが去ると投資家が減るということだ。儲かっていたら投資は続けるだろう。損した人が辞めていく。

 

かくいう私も損をしてきた。しまくりである。なので一時期投資などやっていなかった。

その間も投資信託は積み立てて買っていたりした。色々分散投資をしていた。「やはりコモディティだよな!」と思って買っていた投信もある。そんなコモディティ投信が今どういう値なのか、気になる人は調べてみるがいい。

 

少し再開しようとしてコロナ前のZoomやLyftIPO付近で買って痛い目を見た。

 

2021年に散々売ったり買ったりして、最終的には+3%ぐらいだった。これなら年初にインデックス買って放置でよかったのではないか。しかもそのプラスは今欲しい銘柄ないなあ、という時にVTIやVTを買っていた分で得たプラスだ。

 

そんな私もインデックス積み立て分は大きく勝っている。

当たり前だ。

私の意思で売り買いしていないからだ。

 

もう私のような投資家はインデックス一本で行くべきなのだろう。

これから投資を始めるという人は、この話を他山の石として欲しい。

しかし痛い目に遭わないと人間というのは学習しないものである。まずは十分な余力を残して少ない余剰資金で痛い目に遭おう。そして学ぼう。投資家人生は長い。

 

私?私は資産の7割を米ドルに突っ込んでいるし、エヌビディア株も当然持っている。ビットコインだってあるぞ。

だってこれはもう趣味だから。趣味というのはお金がかかるものなのだ。

規約を守らない人はあなたも守らない

「商品名のタイトルの一番最初にメーカーを記載する」のはAmazonの規約に書いてあるのよ。

な!何だって〜!!

知らなかった。

そして改めて見てみると日本のメーカーや有名なメーカーは確かにそうなっている。

 

これは非常に有益な情報だ。

ルールを横紙破りする奴が真に良い製品を出すことはないだろう。

自分だけが勝てばいい、そう思っている会社はユーザーのことも低く見ている。

当然だ。

 

ルール、約束を守らない人間はいつかあなたのことも裏切るだろう。

 

blog.tinect.jp

 

学習能力が高い人は最強かもしれないが、最も良いパートナーではないかもしれない。

どれだけ上手く通訳できても、懐から金をくすねる人間では困る。

仕事ができる風でも経歴に嘘がある人間は排除される。どこまで嘘かこちらのコストがかかるからだ。

 

約束を守るというのはもっとも相手にコスト負担させない方法なのだ。

Amazonで物を買うときに「この商品を売っているのはしっかりとした業者かな・・」などといちいち考えたくない。

そういったユーザにコストを押し付けるAmazonにも問題があるが・・

 

自衛できるところはしていこう。

こういったヒントを得たことに喜びを感じよう。

自分を変えたいなら環境を変えるしかない

ほとんど人間は意志が弱い。

意志が弱いというか、決め方を知らない。

本当はただそうしようと「決める」だけなのだが、それが難しい。

お酒をやめようやめようと思ってまた飲んだり、ジムに行こう行こうと思って幽霊会員になり、勉強しようしようと思って今日も携帯を見て過ごす。

そういうものである。

本当は決めたらそれに従うだけなのだ。

どれだけ息が苦しくても水中で深呼吸する人はいない。

「苦しいけど死ぬよりはマシか」

と心から理解している。

決めたことを「やろうか」「やらないか」と考えること自体が無駄である。

自分にとって大事なことを「決めた」ならあとは「する」だけ。

 

もちろん何でもかんでも「決め」の問題にしていたら大変だ。

これにはコツがある。

本当に何でもなく出来るところから始めることだ。

タバコをやめたいならまず「吸わない」ではなく「持たない」。買うのが面倒だな、というハードルをつける。

ジムに行ってハードな運動をするのでなく、ジムに行って「写真を撮る」「お風呂に入る」「自転車を漕ぎながらYoutubeを見る」そういった気軽に出来ることを決めていく。

勉強するならトイレに本を置いておき、用の際に手に取る、だけでいい。

とにかく最低限のことからスタートさせていく。

 

もう1つのコツは環境を変えることである。

 

 

引きこもりの子が外国に行きたいはずがない、と思うだろうか。

そんなことはない。

誰もが自分を変えるチャンスを待っている。

「このままではいけない」とみんな思っている。

環境が変われば自分も変わるかもしれない、という望みを持っている。

人間は変化を嫌う生き物だ。

だからこそ環境による強制力で変わるしかない。

 

家庭環境、友人関係、職場。今の自分に満足していなくて、自分の意志が弱いと思っている。そんな人は思い切って環境を変えてみて欲しい。

海から生物が生まれ、地上に出てきたように。

地上の生物が空を飛んだように。

 

あなたのリソースはどんどん減っていく。後悔している暇はない。

契約を履行できない人間はもちろん信用できない

 

お気持ち次第で約束を無かったことにされては信用ができない。

どんなに自分の気分が乗らなくても面倒くさくても自分が損をしても、約束したことは実行しなければいけない。

それは最低限の社会性である。

約束したことは守る。

そう決めるだけの話である。

 

もちろん出来ないことは約束してはいけない。

自分の力量を見誤ってはいけない。

 

最初はどれだけのことが自分にできるか分からずに安請け合いをしてしまうだろう。

それが若さというものである。

しかし最初は不義理をしてしまったとしても、あなた自身が成長していけば良い。

だんだんと自分の出来ること出来ないことが分かってくる。

「どうも自分はこういうことをしがち」

「自分にはこれは容易い」

 

そうやって自分自身をしれば、約束も守れるようになる。

2歳児に約束を守れと言ってもそれは難しい。

それが何歳になったら出来るようになるだろうか?

人によるが結局自分が約束を守れる人間になりたいかどうかだ。

ただ年齢を重ねただけでは年嵩の子供である。

大人になろうとしないと大人にはなれない。

 

実家で引きこもりの40歳は大人だろうか?

自分で働かないといけないな、自分で生活費を稼がないといけないな、自分で料理しないといけないな、そうやって自分を変えていって、大人になろうとして、やっと大人になれる。

人を裏切ってはいけない、お金を盗ってはいけない、約束を破ってはいけない。

これらは自分で「そうしないといけないな」と思って初めて達成可能だ。

甘やかしてくれる親との約束は破ってもいいし、財布からお金をくすねても怒られないだろう。

そんな人間が立派な大人と言えるだろうか?大人になるには自分でなるしかない。

 

実家に月に5万円お金を入れる、という約束をしていたとして。

「会社辞めてきた。来月のお金は待ってもらっていい?」

と支払いを遅らせることは、信用を得る行為だろうか?失う行為だろうか?

自分のお気持ち次第で契約を履行しない、そんな人が大人なのだろうか。

 

時には歯を食いしばって、ちゃんと生きる。

もし他人から信用をされたいのであれば、信頼を勝ち得たい人がいるのであれば、そうやって生きるしかない。

1つ嘘をつくとそのための嘘が必要になる

嘘に嘘を重ねると整合性が取れなくなり、そしてボロが出る。

newsdig.tbs.co.jp

少しでも自分のダメージを少なくしようと嘘をついて、それが嘘だとバレると、次々と違う嘘をつく羽目になる。

「友人の肩代わりで大谷が払った」

「友人というのは嘘で僕でした」

「大谷が払ったというのは嘘で自分が勝手に口座から送信していました」

 

最後には辻褄が合わなくって嘘がつけなくなり逆ギレする。

こういう人が身近にいたことがある人は、このニュースを見て居た堪れないだろう。

 

水原氏は「ショーヘイには本当悪いことした」「こんな自分を変えたい」

などと思っているだろう。

でも変わらない。

なぜか。

同時に「でも罰せられたくない」「面倒なことになってほしくない」「自分は変われる」

とも思っているからだ。

 

「やりたくない」とか「変わらなくちゃ」という気持ちの問題にしている限り絶対に同じことを繰り返す。

 

本当は決めの問題であり、「しない」と決めたことは何があってもしないのだ。

ひろゆき氏が動画で「離婚をしたいと思ったことはないんですか?」と聞かれた時に「離婚という選択肢をそもそも考えない」と答えていた。もう家族なのだから、離婚するかしないかで悩むのが面倒だ、と。

これが決めである。

何か相手の嫌な面が見えた時に「でも離婚できるしな」と思っていると離婚するしないという選択肢が常に現れる。これでは自分を変えたり、相手に気持ちを伝えたりという大事なことにリソースを割く前に「別れようかな、別れないでおこうかな」という悩みにリソースを使ってしまう。これは非常に勿体無い。まともな判断が難しくなる状態だ。

 

銀行口座を開設したのが自分だから、やろうと思えば何でもできてしまう。だから、大谷の財産に手をつけようかな・つけないでおこうかな、などと、そんな悩みを持っていたら、まず正常な判断はできなくなる。

 

これを防ぐ手段は2つしかない。

 

・人の道に外れることはしない。法に触れることはしない。大事な人が悲しむことはしない、という決めを持つ

・環境を変える

 

究極は決めの問題だ。タバコを吸おうかな、吸わないでおこうかな、と迷っていたら禁煙はできない。タバコは吸わない、なぜなら「吸わないと決めたから」としないといけない。

「明日から白い服を着たら死刑です」

と言われたらどんなに頑固な人も白い服を着ない。なぜならそう決められたから。

海中で深呼吸をする奴はいない。なぜならすると死ぬから。

やると決めた、やらないと決めたなら、面倒でも「面倒だけど決めたからな」、退屈でも「暇だけど決めたからな」、苦しくても「ま、死ぬよりはいいよな」と、そのルールに従うだけ。

 

あなたは国内旅行の時にはパスポートは持っていかないだろう。でも国際旅行の時には持っていく。それはなぜか?そう「決められて」いるからだ。

パスポートを携帯するかどうかはあなたの自由意志である。空港に着いて「パスポートなんて持ってませんけど?」という自由があなたにある。でも持って行くだろう。

もしあなたの知人が「パスポート持っていこうかどうか悩んでいる」と言っていたら、なんて馬鹿な奴だろう、と思わないだろうか?

ようは自分で「決め」られるかどうかだけだ。

 

でもそんなことが出来ないという人は環境を変えるしかない。

大谷の銀行口座を一緒に作りにいったとしても、自分でアクセスできるようにはしない。一旦必要で入れたとしても、2段階認証のアプリで大谷の情報は消しておく。別途自分の裁量が大きい別口座を作ってもらってそこに少額振り込んでもらうなど、自分で環境を変える。

 

嘘をつく身勝手な自分は許しつつも、ダメージコントロールを自分でできるようになればいい。

信用を勝ち得るために何をしなければいけないか学ぶ、行動する、その姿勢さえあれば周りの人は「変わった」と思ってくれる。

 

水原氏が更生されることを願うばかりである。