おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

契約を履行できない人間はもちろん信用できない

 

お気持ち次第で約束を無かったことにされては信用ができない。

どんなに自分の気分が乗らなくても面倒くさくても自分が損をしても、約束したことは実行しなければいけない。

それは最低限の社会性である。

約束したことは守る。

そう決めるだけの話である。

 

もちろん出来ないことは約束してはいけない。

自分の力量を見誤ってはいけない。

 

最初はどれだけのことが自分にできるか分からずに安請け合いをしてしまうだろう。

それが若さというものである。

しかし最初は不義理をしてしまったとしても、あなた自身が成長していけば良い。

だんだんと自分の出来ること出来ないことが分かってくる。

「どうも自分はこういうことをしがち」

「自分にはこれは容易い」

 

そうやって自分自身をしれば、約束も守れるようになる。

2歳児に約束を守れと言ってもそれは難しい。

それが何歳になったら出来るようになるだろうか?

人によるが結局自分が約束を守れる人間になりたいかどうかだ。

ただ年齢を重ねただけでは年嵩の子供である。

大人になろうとしないと大人にはなれない。

 

実家で引きこもりの40歳は大人だろうか?

自分で働かないといけないな、自分で生活費を稼がないといけないな、自分で料理しないといけないな、そうやって自分を変えていって、大人になろうとして、やっと大人になれる。

人を裏切ってはいけない、お金を盗ってはいけない、約束を破ってはいけない。

これらは自分で「そうしないといけないな」と思って初めて達成可能だ。

甘やかしてくれる親との約束は破ってもいいし、財布からお金をくすねても怒られないだろう。

そんな人間が立派な大人と言えるだろうか?大人になるには自分でなるしかない。

 

実家に月に5万円お金を入れる、という約束をしていたとして。

「会社辞めてきた。来月のお金は待ってもらっていい?」

と支払いを遅らせることは、信用を得る行為だろうか?失う行為だろうか?

自分のお気持ち次第で契約を履行しない、そんな人が大人なのだろうか。

 

時には歯を食いしばって、ちゃんと生きる。

もし他人から信用をされたいのであれば、信頼を勝ち得たい人がいるのであれば、そうやって生きるしかない。