おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

ローマ法王も信者に急に手を引っ張られたらキレる

これはそういうものである。この人は人間というものをよく分かっていないのではないか。

妊娠発覚以来初めて友達と夜ご飯を食べに行くまでずっと自分だけが食事の用意をしていたら、旦那さんも「なんで無いの?」となるのは当然である。

普段から家事をシェアしていればこんなことにはならない。

人間、与えられた権利は当然と思ってしまう習性がある。これはそんな人間の性質を知らなかった人に落ち度がある。

 

毎日おばあちゃんにお小遣い500円を貰っていて、今日はたまたま貰えなかった、となると「なんで今日はくれないの?(怒)」となる。今まで貰ってた恩は忘れて、である。

 

毎日マッサージをしてくれていた旦那が、今日は疲れているから、とマッサージをしなかったら「もう愛してないのね」「釣った魚に餌はやらないってやつ?」となるのである。

 

相手に対して優しく接することだけが関係構築ではない、ということだ。

 

子供に対してあれもこれもと与えていたら駄目な大人になる、というのは皆分かるはずだが、自分がされたり、しているということには無自覚である。

 

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大人なのだから、あなたも人間の本質を理解して行動しなくてはいけない。

 

いつもオマケしてくれる八百屋で買い物をして、今日塩対応だったら腹が立つ、それが人間だ。

 

もし「私はそんなことない!普段の感謝を忘れない!」と思っている人は素晴らしい。

しかしそれを人に求めるのは視野が狭く、世間知らずだと言えるだろう。

 

自分のため、相手のために、与えるだけではなく、貰うだけでなく、律すること、バランスを取ることが必要である。

 

土曜日はいつもカレー曜日、としていたのに突然シチューを出したら子供たちは暴動を起こす。

「作ってもらっておいてなんなの!」

と怒りたい気持ちは分かるが、怒った相手が「そうだよね。ママごめん。いつもありがとう」とはあまりならない。俺のカレーを奪いやがって!という気持ちになるのである。

 

他人を変えるのでなく、自分を変えなくてはいけない。

 

普段から、あんたたちはカレーが好きなのか、カレーが出ることに感謝があるのか、と問わなければいけないし、(問う、問わないはあなたの選択肢だ)

カレーが出る確率は70%。この確率を上げたければお手伝いをしなくてはいけない、というようなギブアンドテイクを持ちかけることが大事だ。

好きだから作ってあげよう、という一方的な優しさだけでは上手くいかないのだ。