おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

自分がいるところまでは努力で来れるよ!という意見

話題だ。

 

こういうのもあった。

 

 

みんな自分の到達地点は努力だと思いたがり、その先は才能がいると思いたがるもの、だということだ。

上の例で言えば、勉強したら私のところまではこれる、しかしアイドルとして活躍するには才能が必要だ、となるし、

下の例で言えば、100メートル10秒台で走るのは誰でもできる、でも9秒台は才能が必要だ、と言っている。

 

私だってそういう思いに駆られることはある。

なんでこの人はこれが出来ないんだろう、本気じゃないんじゃないか、やる気がないんじゃないか、努力が足りないのではないか・・と。

でも誰だって100mを10秒では走れないし、東大に入れないし、簡単なプログラムだって書けない。

 

人は自分が出来ることを他人ができない時、不満を感じる。

 

私はこんなに気を使って喋っているのに、なぜこの人はこうも不躾なんだろうか。

料理なんて簡単に作れるものだけやればいいのに、なぜこの人は自炊しないんだろうか。

 

しかし、それこそがバイアスであると気付かなくてはいけない。

俺のやってきた通りやれば成功するんだ、という教えほど無駄で恐ろしいものはない。

 

自分がバイアスに陥らないようにするには、知識を得るしかない。

そういったバイアスがあるんだ、ということを学んで、自分が同じようにしていないか?というのを常に問いかけなければ、あなたもいつか醜悪なモンスターになっているだろう。

 

年配の方が語る武勇伝が嫌い、というのと、努力すればなんでも出来る!私はしてきた!というのと何が違うのだろうか?

 

人は誰しも違うということを認識し、色々な方法論を身に着けたほうがよい。

比べるのは昨日の自分とだけでいい。

 

自分が大事にしたい相手に、バイアスがかかった意見を押し付けることがないよう気をつけよう。