おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

10年前の自分はどうだったか?

自分にはまだ未来が限りなくあると思っていたのか。

色々な可能性があると模索していたのか。

現状を打破し、輝く将来があると思っていたのか。

 

しかしいつまでもガチャを回せるものでもない。

ゲーム環境はどんどん変化していく。今まで得たものをストックだけしていっても、強さには繋がらない。

次得られる新しいものだけを求めるのでなく、コツコツと気に入ったもの、大事なものを磨き続けること、それが必要だったのではないか。

あまりにも可能性がありすぎた。そう感じていた。失っていいと思っていたものが、失うべきではなかったものだと分かる。

自分の本心に気付くのはいつだって10年後だ。

 

得たものもある。失ったものもある。

失ったものばかり数えて暮らすのが悲惨だということは誰でもわかることだろう。

 

どうすれば失ったものを気にせず今を生きることができるだろうか?

 

やはり10年後、より後悔をしている自分から、タイムスリップして今戻ってきた、と考えるのがいいのではないか。

このままの考えではより悲惨な10年後を味わうことになりそうだ。

10年後も同じ後悔を抱いて生きているのか?

 

今本当に心から幸せだと思っていたなら、過去を悔いたりしないだろう。

10年後、心から幸せだと思うためには、今何を選択したらいいか?どんな行動をしたらいいか?

10年前にはできなかったこと、10年後には後悔していそうなこと。

大事な人と向き合うことはその1つだ。

 

10年後、後悔しないために頑張ろう。その過程を幸せと感じられるように、そして大事なものを離さないように、その大事なものを離さないために手放すものを何か選択する。

 

10年後の自分、君は今幸せかい?