おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

なぜ自分の身に置き換えないのか?

人の気持ちが分かる大人になろう!とかそういう話でなく。

私はラ・ラ・ランドが大好きだ。

主人公の二人はお互いの夢を応援するという結びつきがあった。

ライアン・ゴズリング演じるセブなんて最初はミアのことを無視してたし、惹かれ合っていたわけではなかった。

でもそれは物語の第一章でしょう。

どんな出会いでも何かの可能性を感じ取ったなら第三章ぐらいまで読み進めたほうがいい。

 

貧乏なジャズマンの主人公をミアが「やっぱり金持ちのほうがいいな」と最初から見限っていたら、物語はそこでおしまいだ。

セブがミアのことを「クソ生意気な女だ」と断じて話すこともなかったら、ハードボイルドジャズ物語になる。

 

スペックでいったら、セブはミアの彼氏に劣るのは間違いない。キャラクターでも、最初は話しかけても無視するし、面と向かって「俺のタイプじゃない」とかいうし、ひどい男である。

 

でも、パーソナリティの部分で惹かれ合った。自分たちの夢や共通の話題を話すことができ、一緒に時間を過ごしたいと思える相手だった。そしてセブは誘った。ミアはそれに応えた。誰かと比べることなく、自分で選んだのだ。

 

映画館でセブの姿を探すミア、このシーンは私の一番のお気に入りだ。はっきり言ってこの行為は迷惑極まりない(笑)でも人生には3度くらい、こういうことをするべき時がある。

 

そんな物語が好きで、心を動かされるのであれば、あなたもそれに習ってみたほうがいいのではないか?

客観的な何かを頼るよりも、自分の直感を信じて動いたほうが、幸せな人生が過ごせるだろう。