上手に話しをしたいならフレームワークを使ってみるのもおすすめだ。
話しをする、という点においてトレーニングをしている人は少ない。
だからこそ少しの努力をするだけで、他の人よりも話し上手に慣れるだろう。
そのために参考になりそうな手法が2つある。PREP法、OREO法である。
世にいうPREP法とは
Point (要点):結論や主張を伝えます。
Reason (理由):結論に至った理由や主張の根拠を説明します。
Example (具体例):理由を補強するための事例やデータを提示します。
という構成になっている。
まず、結論から伝える。そしてその根拠を説明し、具体例を示し、最後にまた結論を伝える。
わかりやすい説明の構成を作るためのモデルであり、この法則を使うと、聞き手にストレスをかけず、不要なやりとりを減らし、自分の考えを整理する習慣が身につく・・と言われている。
OREO法とは
O (Opinion, 意見):自分の意見や立場を明確に述べます。
R (Reason, 理由):意見に至った理由や根拠を説明します。
E (Example, 具体例):理由を補強するための事例やデータを提示します。
O (Opinion, 再確認):最後に再度自分の意見を繰り返します。
まあ、PREPと一緒ですな。
どちらも意図しているのは、やたらめったら思いついたことを話すのでなく、ちゃんとフレームワークに則って話すということ。
それを繰り返すうちに、あまり考えなくてもちゃんと話ながら構成が出来てくる。
自転車の補助輪がいらなくなるように、マニュアル車の運転に慣れるように、スポーツで体が
勝手に動くように。
慣れるためにはまず考えるということが大事だ。
そして一度話したことを、「こういう構成の方が良かったか」と復習することも有用だ。
私は歯のクリーニングを定期的にした方がいい、という意見を持っている。
これをOREO法で説明するとこんな感じだ。
【意見】 歯のクリーニングを定期的にした方がいい。
【理由】 なぜなら健康に繋がるからだ。
【具体例】 たとえば、歯のクリーニングを怠ると歯垢や歯石がたまり、歯周病や虫歯のリスクが高まる。定期的なクリーニングでこれらの問題を予防し、口腔健康を維持できる。
【再確認】 歯のクリーニングは健康にとって重要なステップです。
これはそもそも分かりやすい例かもしれないが、歯のクリーニングでなく、もっと難しい事象であれば、理由がないと受け手側が「?」となったりするのが分かるだろうか。
自分では分かっているつもりのことでも、そのまま話しが通じるとは限らない。そんなことが出来るだけ起きないようにするのが構成の力である。
文章を書く際にもこういった手法を使って見直してみよう。