おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

業務時間外に取るコミュニケーションの話

togetter.com

定期的に上がる飲み会の話題。

まだまだ現代の働き方についてこれない人がいるようなので書いておく。

 

Aさんはアラサーの女性としておこう。

上司に飲みに誘われる。仕事の悩みとかもその場で話せるし、こういう機会があるのは有り難いと思う。

一方同じ職場のアラサー女性のBさんには子供がいる。

朝は旦那さんが保育園に送っていき、夜はBさんが保育園にお迎えにいく。

Bさんは基本定時で働いているが、終業時刻に帰ることは必須である。

その状態で、業務時間後にお酒を飲んで、仕事の悩みを聞いてもらうという同僚のAさんの話をBさんはどう思うだろうか?

Aさんはただ一緒にご飯を食べて、飲んで、他愛もない話もするし、仕事の話もしているだけだ。しかしそこでされた仕事の話は、何かしらの影響を業務にもたらすかもしれない。

上司とAさんは少し親密になるかもしれない。一緒に過ごす時間が増えれば仲がよくなるのは当然だ。

そこでAさんでもBさんでも出来るという仕事が降ってきた時に、Aさんがアサインされた、となったら、何か業務スキル以外にAさんが選ばれた理由があるかも・・とBさんが勘ぐってしまうのはBさんのせいだろうか?

Bさんはやはり子育てをしながら仕事をするのはハンデがある、と感じてしまわないだろうか。

そこには親の介護をしているCさんもいるかもしれない。この会社では介護をしながら出世をしたり、正当な評価をもらうことはできない、と感じてしまわないだろうか。

実際は公平な評価がなされていたとしても。

 

業務のことは業務時間内にやってほしい。そうでないと、Bさんはどんどん仕事がしづらくなる。

誰だって、いつ、どんな状況にプライベートが変わるか分からない。そういった環境の差というのは必ず生まれてくるものだから、業務時間とプレイベートな時間は明確に分け、プライベートで業務上必要なコミュニケーションを取るべきではない。

 

しかし仕事というのは競争の場でもあるから、ちょっと狡いかもしれないが、自分だけがメリットを得るために、例えば上司にいつもおすすめのコンビニお菓子をあげてご機嫌をとる、みたいなことは私は全然容認できる。

それは業務時間内にやれば誰でもできることだからだ。それによって上司の感情が動くのも無理はない。

しかし上司が率先して(誰か特定の部下を飲みに誘うなどして)そのような環境を作ることには問題があると思う。

私はロジスティクス重視のマネジメントをする、と書いた。

gratt.hatenadiary.org

戦力がきちんと前線にデリバーされるということが大事なのだ。

上記のような環境では労働力が正しく職場に運ばれてくるとは思えない。


職場では誰だって機会が平等であるべきだ。
私が思うよりよい世の中というのは、そういうことである。