おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

ミッション・ビジョン・バリューだと言っていても言行不一致では何も響かない

ビジョンが浸透しているか?という調査を行った際に、浸透している社員と浸透していない社員の違いは直属(や接触のある)の上司にあったという話を何かで見た。

上司がミッション、ヴィジョン通りの動きをしていれば、部下も自然とそれが身に付くというもの。

これは納得のできる話だ。

 

今までに会社員経験からも、ビジョンを決めよう!などとおかしなことを言うビジネスパーソンは多かった。

そんなことは意味がない。目をつぶっていても否応なく浮かんでくる姿、それがビジョンである。

実行もできないし、理想ともしていない形をいくら口で説明しても、そんなものが浸透するわけがない。

 

 

 

しかし多くの会社でうちのビジョンはこうです、などという説明があるだろう。

中には長ったらしく何行にも渡ってビジョンを記しているところもある。社員はそれを覚えているだろうか?いや、社長ですら暗唱できないだろう。

 

 

私の経験でも、上司は外面はいいし、ビジネス書に載っていそうな前向きな発言をするのだが、実際は自分のマイル修行のために海外出張をし、深酒をしては暴言を吐いて寝坊をしてフライトの時間に間に合わず、しかし部下には規律を求める、というような人だったり、
日中はジムに行ってトレーニングをして(別に効果はでていない)深夜まで働いて毎日タクシーで帰って「俺はめちゃ働いているんや」というポーズの人がいた。

これでどういう文化が社員に伝わるだろうか?

 

昔のAmazonでは黎明期に机も買わず、使っていなかったドアを横にして机代わりにしていたとか。そこから一枚のドア賞なるコスト削減に関する社内賞があったとかなかったとか。

gratt.hatenadiary.org

そんな感じでAmazonには元からコスト意識が高く、それは出来たばかりのAmazon Japanでも引き継がれていたそうです。例えば出張に行くとなってもグリーン車じゃなく普通車で行くとか、ビジネスクラスでなくエコノミーで行くとか、そういう話です。

周りがコスト意識が高ければ、入ってきた社員もコスト意識が高くなる。当然のことである。

 

上司がミッションやビジョンに基づいた行動を取れば、部下もそれが自然と身につくというのもあたりまえのことだ。