おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

分かっているけども人間というのは自分が得するかどうかということに支配されている

こんなことを愚痴りたいわけではないが、この年齢になってきて、しかも結婚経験がある、というと女性が突然シャッターを下ろす、という場面に何度か出くわす。

どこかしらで出会って、「今度お茶でも・・」と話している時に上記事柄を伝えて、お相手の状況を聞くと「付き合っている彼氏がいます」と言い出すのだ。その話も聞いていると本当っぽい。

こちからしたら「えー!なぜ彼氏がいるのに二人きりで気があるそぶりで会う?」となる。勿論その後友達として関係が続くことは稀。

最初に言っておいてくれよな……となるが、相手としても「最初に年齢とバツアリだと言っておいてくれよな……」となっているのだろう。

誰でも「今の交際相手よりもより好条件の相手」を探しているのだ。

自然で普遍的なことである。

誰も何も文句を言うことはできない。私もできない。

みな自分のメリットを追求してもいいし、するべきなのだ。

そのような相手を目の前にした時に、おぞましくも感じるのだが、自分を棚に上げるわけにもいくまい。

しかし妙齢の人を相手にするのだから、「結婚されているんですか」ぐらいは先に聞いておいてほしいが・・それも失礼な話か。