会話の粘り腰の話の続き。
よく引用する『人は聞き方が9割』ですが、冒頭部分がネットで見られるのでよく見てしまいます。
「この企画案、どこかひとつだけ変えるとしたら、どこでしょうか?」
「もし自分がお客さんだったとしたら、この案に100点満点で何点をつけますか?」
「いきなり良いアイデアを考えるのは難しいですよね。まずはいま頭の中にパッと浮かんだことがあれば、なんでもよいので教えてくれませんか?」
「あなたが小さい頃に夢中になっていた遊びはなんですか?」
これはそのまま会話の粘り腰を発揮するのに使えるフレームワークになりえるのではないでしょうか。
・先程のお話し、職場環境には満足しているという話でしたが、どこかひとつだけ変えるとしたらどこでしょうか?
・もし自分がお客様だったとしたら、このお店に100点満点で何点をつけますか?
・いきなりそう言われても困るよね。でも頭の中にぱっと浮かんだことがあれば何でも良いから教えて?
・子供の時、夏休みならどんな遊びに夢中になっていた?
などなど、臨機応変に適切な質問へと振り分けられそうです。
フレームワーク化するとしたら、、
まずリフレーミング、話す相手がお店の人なら→「もしお客さんだったら」、相手が面接される立場だったら→「もし自分が面接する側なら」といったシチュエーションを逆転させる、というのは質問の幅が広がる気がします。
何か習い事をしている人なら「もし自分が教える立場だったらこうするのに、という点があったりする?」などでしょうか。
次は、時間軸をずらす、ですね。
大人に対してだったら→「若い頃だとそんな風には感じなかった?」、子供だったら→「もし大人になって言語もお金も関係ないとしたらどの国で働きたい?」とかでしょうか。
そして、100点満点中何点とか、5段階評価でいったら星いくつ、などのようなスケールに落とし込む、というテクニックです。
「いやー美味しかったね。このお店、星いくついただけますか?」(堺正章を思い出す私)、「温泉行きたいよね。今行きたい度何パーセント?」などなど。
最後に、インスピレーションのみのコミュニケーション、でしょうか。ロジカルな内容をあえてすっ飛ばし、思いついたことを聞いてみる。これは質問が重くならない効果があると思います。
「もし英語が喋れたらこんなメリットがある!とか、ちょっと面白い内容でもいいから思いついたのを教えて?」、「今みたい映画、上映しているかどうかはおいておいて、何系がいいかパッと思いつくもの教えて?」
どうでしょうか。フレームワークになりそうでしょうか。
立場を変えるリフレーミング、時間軸をずらし、スケールに落とし込み、インスピレーションでロジカルの枠を超える。
実践してみなくては、です。
しかし毎回こんな質問されたらウザイという。これはあくまで取っ掛かりであって、そこからまた普通に掘っていく必要がありそうです。
そこで話している内容の感情を読み取ったり、目的を読み取ったりする必要が出てくる、のだと思います。