おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

ファム・ファタール

ファム・ファタールfemme fatale)(或いはファム・ファタル)は、男にとっての「運命の女」(運命的な恋愛の相手、もしくは赤い糸で結ばれた相手)というのが元々の意味であるが、同時に「男を破滅させる魔性の女」のことを指す場合が多い。

私は男性性なのでファム・ファタールという言葉を使うが、別に女性でも同じく、この人と付き合うとヤバいな〜という人がいるものである。

相性は合うし、一緒にいたら楽しいし、性格も良い。

私自身の、愛に飢えている、というダークサイドの部分も満たしてくれる。きっとズブズブに依存してくれるだろう。私も果てしなく甘えて共依存のような形になるのはある意味理想といえる。

あるがままの自分を受け入れてくれる、というのはとても心地よい関係だろう。

でもそれは私が思う理想の形ではない。心地よすぎてそこから出てこられなくなるだろう。自分がどういう人生を歩みたいか、と考えた時に、そういったパートナーを選ぶことは問題だと思う。

 

自分をあるべき姿へと昇華してくれる人と付き合いたいのだ。

 

それは甘えかもしれないが、1+1が3にも4にもなる関係というのはそういうものだろう。

お互いがお互いをロールモデルとして成長しあえる、そんな関係を求めている。

いわゆる成長教とは違って、成功のためだけでなく、よりよい人格への形成を促す、というだけでいいのだ。

 

1つの理想の形として、尊敬しあえる、というのはよい関係だと考える。

しかし自分よりお金を稼いでいない人は尊敬できない、とか、仕事ができる人は尊敬できる、とか、こういったリニアな尊敬の軸しかないと、尊敬しあえるというのは難しいだろう。

その人の立ち居振る舞い、生活の仕方、そういった様々な面で「素敵だな」「こうありたいな」と思える、そういった関係が理想なのだ。