世の中は騙し騙され。
騙される方が悪いんだ!というのはその通りだが、騙す方もまたすごい。
三田佳子の次男の話が面白いが、きっとこの通りだろう。
田代まさしが何度も何度も狙われるのは、彼がインフルエンサーでありちゃんとお金を稼げるからである。
大谷の通訳がギャンブルで使い込んで・・というニュースで持ちきりだが、そもそもあなたが胴元だとして、ただの通訳に6億も貸すだろうか?600万も貸さないだろう。
どこからか金を引っ張って来れる、という自信があるから貸せる。
この騙そうとする方、狙う方の努力知識を舐めてはいけない。
よく独裁国のスパイがハニートラップで、みたいな話をすると
「俺はそんなのに引っかからないよ!そもそもモテないしな。ガハハ!」
という御仁もいるだろうが、ハニートラップというのはそんなものではない。
始まりはこうである。
あなたが実家に帰った時に、あなたの母がこんな話をする。
「そういえば、(あなたの)弟の奥さん、ずっと未婚だったご兄弟がいらっしゃったじゃない?最近OO国の方と国際結婚したらしいわよ」
あなたに狙いを定められたら、あなたがどれだけ気をつけていても防御するのは難しい。
それでも少なくとも自分だけは過ちを犯さないようにしなくては。最低限の自衛だ。
そのための知識はメディアからも得られるので有名なものは摂取しておこう。この手の話は題材が魅力的すぎるが故によくエンターテイメントになっている。
あなたが知人に頼まれてお金を貸した。
知人はもし返せなかったら実家の農地をあなたに譲渡します、という契約書を書いた。
地価を調べると、田舎の農地でも貸したお金分ぐらいの価格にはなりそうだ。
これで知人が飛んでも一安心、だろうか。
もしあなたがナニワ金融道を読んだことがあれば、
「農地・・あれ?何か引っかかるな」
と違和感を覚えるだろう。
俺は騙されないぞ!
という心持ちでなく、
俺も騙されるかも、あるいは騙されているかも?
と用心して生きていくべきかもしれない。