おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

人生の悩みと課題とマズロー

ちょっと日々のブログ記事として書くのは重いので触りだけ記しておく。

世にいうマズロー欲求段階説、知っている人も多いと思う。

ちょうど良い図があったので借りておく。

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生きていくための狩りをしなくてはいけない時代があった。しかし農業で生理的欲求が満たされる(獣に反撃されて生命が脅かされることがない)のであれば、無理して毎日狩りをしなくてもよい。

マズローの欲求段階説についてはその正しさに疑問を持たれているし、マズロー自身が最近は6番目「自己超越の欲求」と加えてたりと色々あるが、この説が素晴らしいところは、今の欲求が満たされると次の欲求が出てくるということである。

 

この世に悩みのない人間などいない。そしてその悩みが解決されると次の悩みが出てくるのである。

会社員は組織に隷属していることに悩んでいるが、独立したら悩みが0になるかというと全くそんなことはなく、会社に属していないことで新たな悩みが生まれる。

バキバキ童貞です、と女性と関係を持てないことに悩んでいる人が、性行為を経験したら、次は「自分はテクニックがないのではないか」などと悩み始める。

婚活で苦しんだ人が成婚したら次は結婚生活に悩む。

 

悩みを課題への向き合いと置き換えてもいいかもしれない。

 

ビジネス上の課題があったとして、調査、分析などを経てその課題を解いていくと、隣接する課題に気付く。そしてその課題に取り組んでいると、また新たな隣接の課題に気付く。

それは何か重大な問題だろうか?

どんどんできることが広がっている、ということに他ならないのではないか?

逆の方向に、どんどん課題がなくなっていく方向に進むことがビジネス上メリットが多いとは思えない。

課題を解決して新たな課題に気がつくことで、より効率化して、市場も広がっていく。

 

人生の悩みもこのように捉えられないだろうか。

どうせ悩みは尽きないと諦めているよりも、どんどん人生の課題に正面から取り組んで解決して、新たな課題を見つけていく、そのほうがより良い人生を歩めるのではないか?

ゲームのステージが進むように、課題を解決した先にはもっと面白いものが待ち受けているかもしれない。

難易度はどんどん上がっていくが、得られるアイテムも多くなる。

どうせ始めたゲームなのだから、より多くを経験してみるのも良いかも知れない。そんな心持ちが前向きな生き方には欠かせないのではないか。

海外旅行をしたことがなければ、してみるのがいいだろう。そこから何も得られないかもしれないが、新たな課題や悩みが現れるだろう。アリアハンから出てみよう。

結婚もしたことがなければノリでしてみるのもいいかもしれない。私は離婚を経験したが、まあ、1つの経験としてアリだと思うし、してなかったら「一度も結婚できない」という悩みを抱えていただろう。

豪華なレストランや、贅沢なホテルなども、一度行ってみればいい。お金の無駄だ!と思っていたかもしれないが、そういった行為への悩みが変化することもある。経験したうえで選択する/しないを選べるのは、経験せずに拒絶するのとは違う。

 

悩みは解決していこう。ブルドーザーで整地するように。

たった一度の人生という名のゲーム、できる限り楽しんでいきたい。