おねずみ三千世界

これより西方、十万億もの仏国土を過ぎて、世界があるが、それを名づけて極楽という。

あなたに相応しい愛がきっとある

傷つき、倒れて、何かを失ったとしても、

へこたれず、前を向いて、立ち上がり続ける限り、

反省して、行動を正して、誰からも後ろ指をさされないよう生活をしていたら

きっとあなたに相応しい愛を得ることができる。

 

ちゃんと生きていこう、

人として間違ったことはしないようにしよう、

愛する人を最優先にしよう、

対等なコミュニケーションを心がけよう、

そんな人柄のあなたを見てくれている人はきっといる。

 

地に足の付いた、大木のような愛を育もうとしていたあなた、

雲の形をハート型に留めておこうとしていたあのひと、

今はもう風に吹かれてその雲は散ってしまった。

 

愛はそこに確かにあったが、5年後も10年後もそのままその場所にあるものではなかった。

 

散ってしまったのだから、同じ形に雲をまた集めることはできない。

思い出す雲は綺麗にハートの形をしているだろう。決してそうではなかったとしても。

 

キレイな夕焼けを覚えているがぼんやりと「キレイだったな」と思うのと同じく、いつかそんな空も見た、とだけ記憶に留めておけばいい。

 

これから前を向いてしっかりと歩いていけば、ちゃんと形のある、いつでも触れられる愛を一緒に育てることができる人がきっと現れる。

その大きく育った愛を見上げた時、あなたの目に映る空模様はまた違ったものだろう。

 

あなたは十分に素敵な人だ。そんなあなたに相応しい愛がきっと世の中のどこかにある。

探しに行こう。