製品開発でよく聞く神話、ユーザが本当に欲しいものはユーザに聞いてもだめ、というものがある。
ユーザが思いつく「あれが欲しい」「これが欲しい」というのは、今ある環境や状況から類推できる以下のものであって、本当に新しいものを思いつくことはない、と。
ウォークマンが出た時も「移動しながら音楽聞く必要なんてあるのかよ!」と批判されたというし、iPodが「1000曲持ち出せます」と売り出した時も、「1000曲もいらないだろ!」となったとかならなかったとか。
手にしたことがないものは、その良さが分からないのですね。
翻って理想の人、こんな人と付き合いたい、とかこんな人と結婚したい、という条件やハードルがある人もいるかと思います。
でもそれは自分の想像できる範囲内での人でしかなく、自分の想像の範囲外にいる人を排除しているのは勿体ないのでは、とそんな考え方もできるのではないでしょうか。
はっきり言って何かムカつくな、ぐらいに思っていた人に惹かれていく、というのは結構あるある、というか経験されたことがあるのではと思います。
理想や希望は持ってもいいけど、現実をまずは受け入れる、何でもとりあえず受容してみる、というのは人生をより幸福にするのかもしれません。