アンケートを取る、と一口に言っても、なかなか難しいものだ。
統計学的な側面でも難しさはもちろん、アンケートを取る相手が正直に答えてくれるか、という問題がある。
聞いた話でなるほどと思うものがあったので紹介したい。
下記のアンケートを取るとする。
- あなたはマリファナを吸ったことがありますか?
このアンケートは紙面であっても、対面であっても、なかなか正直には答えられないだろう。
「はい」と答えた場合、あなた(あるいはそのアンケートを見た人)から糾弾される可能性があるからだ。
あなたはこのアンケート結果から何を知りたいのだろうか?
ある属性のマリファナ使用率を知りたい、というのが求めたいものであるならば、質問をこう変えるべきだ。
- あなたの友達でマリファナを吸っている人は何%ぐらいですか?
このように聞けば、かなり正確に答えを求めることができるだろう。なぜなら質問された人が糾弾されるべき質問ではないからだ。
この手法はアンケートに正直に答えるとは限らない、という障害を上手に回避しているのではないだろうか。
よくない質問とされている、「あなたはこの商品が欲しいですか」という質問も、「あなたの友達にこの商品を進めますか」などと言いかえられているのもよく目にするのは、こういった置き換えなのかもしれない。