「なんでもいいから儀式を行うと集中力が上がるよー」らしい話。
でもなんとなく分かる。
常に平常心でいること、普段と同じ状態でいることが成功の秘訣である。
よくある話で、畳一畳分の幅の100mを地上で走り抜くのは用意だが、それが上空50mだと難しい、というのがある。
1コケ=死
という状態ではメンタルがおかしくなる。
宇宙飛行士の3大ストレスといえば、
・うるさい
・くさい
・死と隣り合わせ
ということらしいが、壁から一歩(無重力だが)でたら即、死という世界で住むのはやはり気分としては最悪の状態だろう。
そんなメンタルでは日常できることも普通に行うのが難しい。
どんなアスリートでも本番でいかに自分の力を100%出すか、ということに苦心する。
本番のように練習し、練習のように本番に挑む、とはよく言われることである。
負けたくない、死にたくない、失いたくない、という状況下では、いつものパフォーマンスを出せない。
そこで儀式である。
何かのルーティンを挟むことで、そのルーティンを行っている普段の状態に戻れる、かもしれない。
イチローやゴロー丸のルーティンなどは有名になったが、どんなプロでも、どんな練習をしてもメンタルを鍛えることは難しいことの証左だ。
どんなシチュエーションでも100%の力を出せるならあんなものはいらない。
子供だって練習すればカップまで15cmのパットを外さないだろう。
ただそれで優勝が決まるとなればタイガーウッズだって外す。
儀式をすることで普段の力がいつでも出せるきっかけとなるなら、やらない手はない。
大事なプレゼンの前、就職面談の前、もちろん趣味のスポーツの試合でもいい。
一流アスリートでなくても緊張する場面はあるだろう。
そんな時に集中するための儀式を作る。
私もセルフコントロールが難しいと思う場面がある。これは特別なモーメントでなく、日常生活でだが、、例えば気が乗らない仕事に取り掛かる時。
歯磨きと同じぐらい自然な行為だと思い込むために、儀式を行うのもいいだろう。
そもそも歯磨きもそういう儀式の1つになっている気もする・・
喧嘩の前に手を鳴らす、というのもフィクションで使い古された演出だが、一種のルーティーンだろう。
気乗りしない仕事をする時に、特定のストレッチをする、というのもいいかもしれない。
こういう気軽なところから始めていこう。