起業家、スピーカー、作家、投資家であるBud Caddellさんは何に自分の時間を使うかの基準を3つ設けているとのこと。
曰く、
- 自分が得意なこと
- 自分がやりたいこと
- 自分がお金を稼げること
まず自分が得意なことが何か分からないのですが(笑)、この3つどれも仕事をする上では重要な、かつ欠かせないものですね。
自分が得意なことでないと競争優位性がないですし、自分がやりたいことでないと続きません。
そしてお金が稼げないと生活できません……。お金を稼ぐのはもちろん重要です。狩りをして食料を取ってくることが出来るか?ということですから。
やみくもに仕事を決めたりするのでなく、上記3つの条件を満たすものを選べたら最高ですよね。
戦略の1つとして、得意なことややりたいことの輪は広げていけるのではないか、と考えています。そうした輪が大きくなれば、ベン図で3つ重なる部分も広がりそうです。
ここを広げるにはもちろん時間や費用のリソースを使うわけで、また取捨選択が必要なのですが。
とりあえず自分が得意なことが何か分からない人は、色々手を付けてみて、自分では良く分からないが、他人に評価してもらいやすいな、と感じる仕事があれば、それはおそらく得意な仕事なのだと思います。
その仕事の中で、面白いと思える部分、工夫できるなと思える部分を育てていって、良いお給料がもらえそうな前途有望な業種に転職する、というのが会社員の生存戦略としては良いのではないでしょうか。
上記を踏まえて、
もし自分の得意なことが分からなければ
・人に聞いてみる(評価してもらう)
・色々手をつけてみる
もし自分のやりたいことが分からなければ
・色々手をつけてみる
・いったん今やらなければいけないことをやめてみる
もし稼げることが分からなければ
・違う業種に転職する
・違う場所に移住する
というのが改善策でしょうか。
つまり理想の仕事というのはちょっとずつ修正していかないと辿り着かないもの、のような気がしますね。
しかし稼ぐことをする、という点をアップグレードしようと模索していくのは、日本では、あるいは日本人には少し難しいのかもしれませんね。富は悪徳、濡れ手に粟なんてとんでもない!とされていますから。人よりも得意なことで、簡単に思えることで、人より稼ぐんだ!というのは、非難されがちです。みんなが得意なことをして楽に稼いでいれば誰もが喜ぶ状態になると思うのですが。
周りが非難する分にはまだいいのですが、肝心なのはあなた自身がそう思っていて、自分の行動に制限をかけていないか?ということです。この仕事は立派な仕事だから、世の中のためになる仕事だからと、薄給、ブラックな労働環境に居続ける……。これは社会のためにも、将来その仕事に就く人のためにも、もちろんあなた自身のためにもならないでしょう。
資本主義社会に生きている以上、経済的なメリット・デメリットで全て決められるのですから、あなたがより良い職場環境に就くことが、長期的にはみんなが喜ぶ環境構築に繋がっているのだと考えるのがよさそうです。悪い労働環境で頑張ることがある意味近視眼的な頑張りでしかなく、最終的には誰もが損をする環境を自らが作っているのかもしれない。そういった頑張りをしないという自制心が求められそうです。